本編の出演者たち2018.04.17 12:30 本編に登場して、なおかつ短編や外伝で再登場をするかも?の子たちです。 登場順に紹介していきます!シェケル(Shechell) ・黒髪 + 黒味を帯びた青眼の16歳 ・第6代「5代の旅人」 ・縮小魔法使い ・弟が一人いる ※因みに、「5代の旅人」は直系の子孫にしか出現しない ...
第12話 万華鏡2018.04.08 08:11 クファナとダイアーはまだ戻らない。「今まで、君の村ではアマラの話を受け継いでいたんだろう?」「そうです。」「これからは君自身の旅を語り継ぐんだ。次の5代の旅人となって、そのうち僕の所に来る子のためにね。」「アマラの話は?」「文書として残してもいいけど、主になるのはシェケルの話だ...
第11話 鍵の正体2018.03.31 14:34「その珠どうするんだ?」「ここでは処分できないから、僕の研究室に移るよ。だけど、その前に少しやることがある。」 トヤはそう言うとキナを少し離れた木にもたせかけた。その横に小さな袋を置いた。戻ってきたトヤにダイアーが興味津々で尋ねた。「キナに何したの?」「これから、魔術なしで生活す...
第10話 縮小魔法2018.03.25 12:31「あの黒いの?何のこと?」「あたしらには見えないな。シェケルにはどんな風に見える?」「真っ黒な雷雲みたい。キナさんの周りだけ渦巻いてる。」 シェケルがダイアーの方を向くと、ダイアーは自信なさげに答えた。「使っちゃいけない魔法が幾つかあるって、聞いた事あるよ。でも、見たことないし、...
第9話 2人の後継者2018.03.17 08:44 2人の魔術師はシェケル一行に近づいてきた。先に話しかけてきたのは女の魔術師の方だった。「誰?」「私は5代の旅人、シェケルです。」「あたしはクファナ、用心棒みたいなやつさ。で、こっちがダイアー。」 シェケルたち3人が名乗ると、魔術師も名乗った。女魔術師はキナ、もう一人の男魔術師は...
第8話 5代の旅人付魔術師2018.03.12 02:41「おまけって、お前ダイアーだろ?…何週間か前から、変な魔術師がここに住み着いちまったんだ。そいつの名前もリエルだったような気がする。で、鍵がどうとか言ってたから、案内してやるよ。」「ダイアー、ばれてたな。」「何でかなぁ。フード被ってたから顔は見えてないはずなんだけど。」 クワーム...
第7話 キープ鉱山2018.03.03 13:30 クファナは扉を素早く閉め、転がり込んできた相手に馬乗りになって短剣を突きつけた。俯せに倒されている人物はシェケルよりも小柄だった。クファナは相手があまりに小さいことを不審に思ったが、とりあえず、目深にフードを被り、顔を全く見せようとしない奴を問いただした。シェケルはクファナが出...
第6話 鉱山地帯へ2018.02.23 15:09「ソッピアか…私は初めて見た。」「ダイアー、あたしらはもう行くよ。」「そっか。んー…じゃあ、シェケルにこれ、あげる!」 ダイアーがシェケルの手首に括り付けたのは毬のような花飾りだった。不思議なことに紐と花飾りのつなぎ目がどこにもなかった。驚いているシェケルに目もくれず、ダイアーは...
第5話 ダイアー2018.02.17 02:30 長々と引き留められた『HAPIの衣装室』から解放されて、シェケルとクファナはダイアーの元に向かった。 着いた先は、立派な大木。その大木に向かってクファナは叫んだ。「おーい!ダイアー!…あれ、留守かな。」「…はーい!なんだぁ、クファナか」「なんだぁ、はないだろう?」 シェケルは驚...
第4話 花園系小人族2018.02.10 07:06 シェケルとクファナは古巣の中を進んでいた。「向こうに着いたら、あたしから離れないで欲しいんだ。いくらあたしが護衛業を本職とする剣士をやってるとは言え、離れてしまったら護るものも護れないからさ。それだけ覚えといて。」「分かった。クファナから離れなければいいのね。」 クファナはシェ...
第3話 赤毛の剣士2018.02.03 09:38 シェケルは緊張ぎみにクファナに挨拶をした。「初めまして、私はシェケルです。バヌアさんに紹介されて、小人の国に行く案内人にはあなたが適任だ、と聞いて来ました。」「バヌア婆…。あの人、お節介だからな。何か言ってたろ?」「時々帰って来て、いろいろ話を聞かせてほしいそうです。」 シェケ...
第2話 手掛り2018.01.29 12:39 村を出て、シェケルは歩きながら早速途方に暮れた。どこに行けばいいのか?誰を探せばいいのか?ヒントはニダから受け取った鍵と伝説として語られている話だけ。 伝説ではアマラは「リエル」と名乗った当代随一の魔術師に助けられ、鍵を渡されたことになっている。しかし、これは300年以上前の話...